スローライフは家族関係を改善する


スローライフは家族関係を改善するこんにちは!
ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。

最近のオーストラリアの比較的富裕層では、
親が子供の教育に加熱となり、
まだ10歳にも満たない子供たちに
週に11個の習い事、1日13時間もの
間、習わせている例もあるそうです。

常に時間に追われ、成績に追われ、
家族がぎくしゃくし、
ゆっくり会話する間もなく、
移動中の車で子供は居眠り・・・

それでも現状をなかなか変えられないし、
変える必要性がわからない。

とはいえ、「スローライフ提唱者」の
カール・オノレイのもとに助けを求めて来た
3家族がありました。

それら家族への彼のアドバイスを
密着取材した番組を見ました。

それが2月27日放送の
「地球ドラマチック」。

タイトルは
「スローライフが結ぶ家族の絆」
です。

この中でオノレイ氏が示した
「スローライフ 5つのルール」
が以下です。

①家の中の画面は全てオフ
②2km以下の移動は車を使わない
③子供の習い事は1つだけ
④1日1度は家族で食事
⑤親子で向き合う時間を作る

これらのルールに、特に
「習い事を減らす」ことに
まず親が強く抵抗しましたが、

実行できた家族では、
親子がのんびり会話し、
互いの考えていること、
感じていることなどを
シェアでき、

親はもちろん、子供も
いつも急かされていることからくる
身体の慢性緊張や、
心の慢性緊張からくる不眠や疲労も
改善しました。

特に小学校低学年までの子だと
忙しすぎる生活パターンから早く
脱出して本来の健康な
リズムや感性を取り戻しやすかったようです。

思春期に入った少女は
スマホでのひっきりなしの
メッセージ交換をしないと
友人が減ったと訴えていましたが、

それが本当に必要な友人なのか、
(実験のための)わずか数週間、
学校外でのメッセージがなくなっただけで
減ってしまう「友人」って

本当に大事にしたい人間関係なのか、
根本を問う必要がある課題です
(時間の関係で、番組では
この点には触れていませんでしたが)。

ーーーーー

精神科医としての私の感想ですが、
今回登場した家族は大体みな
子供たちがまだ小学生。

しかし彼らが中学~高校生以上になり
家庭以外の人間関係の重要度が増すと
現在よりも重大な問題が起こる
可能性が高くなるでしょう。

前回の記事(3月8日)
「休んでこそ脳機能はアップする
――長時間労働は生産性が低い」

でも少し触れましたが、まさに
“All work and no play makes Jack a dull boy”
で、

勉強や習い事ばかりで
同年代の人間とのリアルな
関係性の中で自分が揉まれる
経験を積まないと、

相手の気持ちもわからず
共感性が薄い人間になるので、
本当の友情関係を築けなくなります。

番組に登場していた子の1人が
「少しでも(習い事を)休んだら
他の子に追い抜かれる」
と言っていましたが、

これはつまり、
他人を「ライバル」としてしか
見ることができていない状態です。

そんな視点で他の人を見ていては、
心を許した友人関係を
持つことは難しいですよね。

ましてや、友人関係よりも更に
複雑な恋愛関係など、
難問過ぎてお手上げになることでしょう。

実際、親に溺愛されて育った子供が
いざ結婚という段になって
大きな挫折を味わうことも少なくありません。

ーーーーー

親の意向に沿ってばかりで
十数年も過ごすと、ついには
自分の気持ちも感じ取れなくなります。

それで一生、親の望む通りの道で
才能をどんどん伸ばし、
世界的な存在になれれば問題ないでしょうが、

ほとんどの人は天才ではないので、
いずれ限界に突き当たり、
しかしその頃には
自分というものがなくなっているので、

では次の進路をどう決めようかと思っても
全くお手上げとなってしまいます。

他の価値観があるかもしれないという
視点さえなかなか持てないので、

「この分野で1番になれない自分は、価値がない」
と極端な結論をくだし、
心の病になってしまう人も少なくありません。

そうした未来が予想できるので、
この親子たちには、とても
危機感を覚えました。

ーーーーー

また、登場した親たちは

「子供の教育以上に、親が情熱を
傾けるべきものがあるでしょうか」

「自分ができなかったことを子供にはさせたい、
チャンスを与えたいのだ」

と主張していましたが、

そうした考えは、よく考えれば
「自分の満たされなかったものを
子供に代理で満たしてもらう」
ことを意味しています。

また、普段分刻みで子供たちに次々と
指導し続けていた父親は、

そのせわしないスケジュールがなくなった
スローライフ実験中の数週間、
「子供たちにどう声をかけたら良いのかわからない」
といっていましたが、

これはつまり、
普段は子供たちの身になって、
子供が今何を考え何を感じ、

何を求めているのかを
わかろうとしていなかった、
一方的に自分の価値観を押し付けていた、
ということを意味します。

親自身が自分の内面の
そうした偏りを自覚し
子供たちになぜそんなに求めるのかを
じっくり考えることができれば、

今後の子供たちとの関係も、
自分自身の人生も変わっていくことでしょう。

親が、子供の成績に躍起になるのではなく
自分自身を成長させる楽しみと充実感に、
早く気づけるようになってほしいと
切に感じた番組でした。


浜野ゆり

浜野ゆり の紹介

ホリスティック精神科医。通常の精神医学や心理学の他、心身を癒す分子整合(オーソモレキュラー)医学にもとづく栄養療法や、催眠療法・瞑想・レイキ・アロマさらには占いも習得。これらをフル活用してみなさまの統合的健康と幸せ感獲得のお手伝いをします。
カテゴリー: ストレス, メンタルヘルス   タグ:   この投稿のパーマリンク

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