「てんかん」はあなたの親にも、将来のあなたにも


「てんかん」はあなたの親にも、将来のあなたにもこんにちは!
ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。

前回、
「糖質制限は、てんかんにも効く」

http://holistic-mentalhealth.com/2786.html

という記事を書きましたが、

「ああ、そう。
でも私も家族もてんかん持ちじゃないから、
関係ないや」

とあなたが思ったとしたら、
大きな誤解です。

前回の記事の木下氏は35歳ですが
2007年に脳炎にかかったことによる
続発性のてんかんでしたし

(そしていつ脳炎になるかなんて、
いつインフルエンザになるかと同じくらい、
予想も予防も難しいのです)、

てんかんの症状には一般の認知症と
酷似しているものもあり

高齢化社会になっていく今後、
きちんと見分けて対処できるように
するのは非常に重要なのです。

なぜなら、一見認知症のように見えても
てんかん性のものなら、それに合った
抗てんかん薬の処方を受けることで
症状を劇的に改善できる可能性が高いからです。

5月4日の朝日新聞や、去年の
「たけしのみんなの家庭の医学」
でも高齢者てんかんについて
取り上げていました。

それらも含めて、高齢者てんかんに
ついての簡単なまとめをします。

・てんかんは従来は小児~10代の人たちの
脳機能異常として、生まれつきのもの
という視点が主だったが、

最近は高齢者人口が増えるにつれて、
高齢初発のてんかんが増えています。

・現在患者は65歳以上で
推計で約30万人(有病率1%)。

しかし今後大規模な疫学調査の
結果が出れば、1%を超える
見通しだといいます。

・その原因は脳卒中や脳腫瘍などが
2/3を占めますが、残り1/3は
原因不明だそうです。

それでは、高齢者てんかんの
主な特徴を以下に挙げます。

ーーーーー

・自覚症状がなく、見た目に明らかな
けいれん発作を伴なわないことも多いので
本人も家族も気づかず、認知症と間違うことも。

・内科や精神科を受診しても、
検査入院して終夜脳波(睡眠中を含めて、
ずっと脳波計を頭に接続したまま過ごす)

とモニターカメラをつけての観察
「長時間ビデオ脳波モニタリング検査」
をしない限り、

原因も対策も見つからないで
終わる可能性が非常に高い。

なぜなら、受診時に30分間程度
かけて行なう通常の脳波検査では、
モニター時間が短すぎて異常が出ない、
見つからない確率が非常に高いから。

しかし正しく診断と処方を受ければ
速やかに症状が抑えられる可能性が高いから、
家族も正しい知識を持っておくことが必要。

てんかんに特長的な症状もある
ので、以下のことを知っておくと
役に立つ。

●数秒~数分間「ボーッ」とするが、
それ以外の時間は正常

●部分的に記憶の欠落が生じている場合がある

●奇妙な身体感覚(例 腐敗臭、しびれ感、
まぶしさ、腹部の何ともいえない不快感 e.t.c. )
が一時的に生じることがある

●昔のある場面や、見たことのない
風景がありありと思い浮かぶ

●数秒~数時間、以下の症状が
観察されることがある

・口をぺちゃぺちゃ(またはもぐもぐ)動かす、
一点をボーッと見つめる

・さっきまで普通に応答していたのに
急に無反応になる、
ぼんやりする

・目的が不明の行動をする
(例 ウロウロ歩き回る、
単純な動作を何度も繰り返す)

・意味不明の奇声をあげる

ーーーーー

高齢者てんかんが疑われる場合は、
全国に8か所ある「てんかん診療拠点機関」
を受診するのが良いでしょう。

なぜなら、比較的大きな
病院の精神科などでも
不適切な抗てんかん薬や
精神安定剤、認知症用薬を処方され、

かえって状態が悪化してしまう
例もあるからです。

また、発作を起こした本人には
てんかんの自覚がなく、周囲が注意しても
納得しづらいことも多いため、

・本人の発作時の様子をビデオに撮っておき
本人に見せる

のが良いです。

またこのビデオを受診時に持参して
医師に見せれば、診断の役に立つ
可能性があります。


浜野ゆり

浜野ゆり の紹介

ホリスティック精神科医。通常の精神医学や心理学の他、心身を癒す分子整合(オーソモレキュラー)医学にもとづく栄養療法や、催眠療法・瞑想・レイキ・アロマさらには占いも習得。これらをフル活用してみなさまの統合的健康と幸せ感獲得のお手伝いをします。
カテゴリー: てんかん, 認知症   パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

  • 2017年4月
    « 3月    
     1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    30