「親子関係」は胎児期から始まっており、それが自己価値観や生涯の人間関係パターンを作る


「親子関係」は胎児期から始まっており、それが自己価値観や生涯の人間関係パターンを作るこんにちは!
ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。

前回の記事

「物心つく前からの触れ合い(スキンシップ)が、
その後の対人関係パターンを決める」

では、「物心がつく」前から
漠然としたレベルながら記憶が保たれており、

その時期の記憶の質は
その後の対人関係の質を左右すること、

そしてその時期の記憶の質を決める
大きな要素の1つが
親子のスキンシップの多さである
ことをご説明しました。

今回はさらに

(2)既に胎児期から、子供と母(そして父)
とは、化学的にリアルに「つながっている」

についてご説明します。

昔から「胎教」が
優良な子供を得るには大切だ、
といわれ、

妊娠中の母親がリラックスし
落ち着いて過ごせるよう、

クラシック音楽を聴いたり
良い芸術作品を観るのが良い、
などとされてきました。

とはいえ

「まあ、もちろんそれに
越したことはないだろうが、

そんな時間的余裕もないし、
そういう『余分なこと』まで
必ずしもしなくて良いだろう」

というのが、大半の人の
感想ではないでしょうか?

しかし

” Feelings Buried Alive Never Die…”
(『生き埋めにされた気持ちは決して死なない…』
[Karol K. Truman 著、邦訳書未出版])

によると、医学や心理学の発達につれ、
こうした「胎教」の大切さが改めて
浮き彫りになったそうです。

例えばここ2-3年間で、
テレビ番組「NHKスペシャル」などでも
「オキシトシン」というホルモンが
注目されていることを何度か伝えています。

従来、医学や生理学でいわれていた
オキシトシンの作用は

・子宮収縮→陣痛・出産を促す
・乳汁分泌し、生まれて来た子に
授乳できるようにする

というものですが、それだけでなく、
近年の研究にて

スキンシップにより明らかに
オキシトシンの分泌量が増え、
それが互いのリラックス感と
親密さ、共感性を高めること、

更には、実際に物理的に
触れ合わなくてさえ
こうした作用が現れること
がわかってきました。

例えば 結婚式では、
花嫁花婿当人だけでなく、
その親や親せき、
更には参列した他の友人たちまで

(特に相手に実際に触っていなくても)
やはり血中のオキシトシン濃度が
高まった、との研究結果が出ています。

『生き埋めにされた~』の中で
セラピストである著者は、

・胎児はへその緒を通じて母親と
血液を共有しているため、
母親のホルモン状態の影響を直に受ける

・母親がイライラ、不安、落ち込み、悲しみ
などのネガティブな感情を
常に強く感じていると、

ストレスホルモンである
「コルチゾール」やその分泌を促す
「ACTH」が多量に分泌されるため、

胎児もそうしたホルモン一杯の環境で
過ごさねばならなくなる

・胎児は妊娠6ヶ月後にはもう、ほぼ
新生児の7割の脳機能を持っており、

発育しながらまず母親、次いで父親の
声を聞き続けているので、

母親の声や、父母の会話のトーンから
母親のストレス度を
わがことのように感じ取り、
その感情を

(厳密には、明確な感情というよりは、
感覚と感情の中間のような
「フィーリング(気持ち)」として)
毎日、リアルに感じ取っている。

・出産時には子どもは死と隣り合わせの
体験をするが、この時の外傷的記憶は
オキシトシンにより忘れられ、

おかげで大半の人は出生時の記憶は
忘れ、その後の人生をそれなりに
安定した気持ちで過ごせるようになる。

・逆にACTHは記憶を保つ働きをする。

前述のようにACTHはストレスの高い時に
そのストレスに対処するための
気つけ薬的なホルモン
「コルチゾール」を分泌させるが、

こうしたタイミングの記憶は当然
ストレスフルな内容なので、

ACTHによって保存された記憶は
出生時外傷に関わる

不安・恐怖・孤独感・
うつ気分といった感情をも
保存してしまうことになる。

・その結果、この世に生まれて来た
デフォルトの体験・記憶が
「人生とはつらいもの」
というものになってしまい、

そうすると人は自分のそうした
価値観のフィルター(いわば色眼鏡)
で人生を見るようになるため、

実際に「つらい」出来事ばかり
目につき、体験するようになる

という流れになってしまう、
と書いています。

また精神科医のThomas Verny 氏は、

「胎児の心身の状態を決める
最大の要素はDNAだが、
その次に明らかに大きな
決定要素となるのは

父母が(胎児期から)その子に対して
どのように関わるか、という態度である」

と述べています。

下記はバーニー氏の動画(一部)です。

英語ですが、動画画面右下「設定」(歯車アイコン)
→「字幕」→「日本語」で自動翻訳字幕が出るので
英語が苦手な方でもある程度は意味が取れると思います。

補足すると、
コルチゾールは免疫力を下げる
作用もあるので、

身体の防衛力(生命力)も
低下させてしまう、
ともいえるでしょう。

まさに、ストレス管理は自分自身だけでなく、
自分の子孫の人生の質にさえ
直接的な影響を及ぼしているのです。

このように、自分で
メンタルケアをできる
知識と経験

(有効な知識に基づいて
日々練習をし、メンタル改善を
実感できるようになること)

は、人生最大級の課題であり、
それを手に入れることは、
計り知れないほどの
価値あることなのです。

次回は更に『生き埋めにされた~』
をレビューしつつ、

「DNAさえも絶対的なものではなく
青写真にすぎず、
それを発現させるかどうかも
本人の感情状態が決める」

という最新の知見
「エピジェネティックス
(『後成(後世)遺伝学』)」
について、お伝えします。


浜野ゆり

浜野ゆり の紹介

ホリスティック精神科医。通常の精神医学や心理学の他、心身を癒す分子整合(オーソモレキュラー)医学にもとづく栄養療法や、催眠療法・瞑想・レイキ・アロマさらには占いも習得。これらをフル活用してみなさまの統合的健康と幸せ感獲得のお手伝いをします。
カテゴリー: ストレス, トラウマ, メンタルヘルス, 不安   パーマリンク

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