あなたの「うつ状態」は今どの段階にあるか


あなたの「うつ状態」は今どの段階にあるかこんにちは!
ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。

うつ病で仕事を休職したり、
そこまではいかなくても生活に支障が出るほどに
症状が重いとき、
ともかく早く回復したいことでしょう。

休養や薬、心理療法や食事(栄養)、運動などが
奏効し、少しずつ改善し始めても、
従来の自分と比較して

「まだまだ足りない」
「いったいいつになったら元通りに回復するのか」

といった焦りが出て、その焦りのせいで
なお辛くなってしまう人が多いものです。

『軽症うつ病』(笠原嘉[よみし]、講談社現代新書)
には、うつ病からの回復の進行具合を示した模式図があります。

これを見ると
「イライラ」「不安」「ゆううつ」
は比較的初期から回復し始めますが、

その後少しずつ
「意欲が出ない」(2段階あり)
を通過し、

最後は興味・関心系の症状
「興味がない」
「面白くない」
主体になります。

図では、最終的には「生きがいがない」
という項目のみになっていますが、

これは程度次第で、
「面白くない」時期からでも
復職やその他の社会的活動(家事や近所づきあいなど)
は結構できます。

ただ、内面的に充実感がないので
エネルギーが湧きにくい、
生きている意味が感じられない、
となるのです。

ただし、この「生きがいがない」
はもう、現代の(特に先進国の)
少なからぬ割合の人々が
感じているのではないでしょうか。

それは、自分の人生の生きる目的とか
意味といった、大きな「実存的悩み」
なので。

この実存的悩みを少しでも軽減するために
昔から様々な宗教や哲学、
最近では各種スピリチュアルな
アプローチが試みられてきました。

今回はそうした実存的な内容には踏み込まず
純粋に精神医学・心理学的な部分でお話すると、

①不安や憂うつ感のような強い精神症状
(ネガティブな感情)

②集中力・判断力・行動力

③内面での喜び、楽しさ、充実感
(ポジティブな感情)

と段階を踏んで改善するため、

最初から「まだ③が感じられないから、
良くなっていない。
自分は治らないのではないか」

と思い込むのは早合点ということです。

まずは、①が当初より少しでもやわらいできたら
それを改善と認めてください。

また、②の回復にも数週間~数カ月はかかります。
中には、2~3年かかる人も。

ただ、毎日少しずつでも行動する、
人と共に過ごすということを続けていると
徐々に脳神経が再配線され、
少しずつですが再び
集中力・判断力・行動力が戻ってきます。

本格的な社会参加はこの段階で始め、
あとは毎日の行動の中で更に刺激を
心身に与え続けることで、
興味や関心も少しずる芽生えてくるでしょう。

繰り返すと、大事なポイントは
・足りない部分ではなく、改善した部分に目を向ける習慣をつける
・面白くなくても、目の前の必要な行動は毎日する
なのです。


浜野ゆり

浜野ゆり の紹介

ホリスティック精神科医。通常の精神医学や心理学の他、心身を癒す分子整合(オーソモレキュラー)医学にもとづく栄養療法や、催眠療法・瞑想・レイキ・アロマさらには占いも習得。これらをフル活用してみなさまの統合的健康と幸せ感獲得のお手伝いをします。
カテゴリー: うつ病, ストレス, 不安   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

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