「やりたいこと」「好き」にも”有効期限”がある


こんにちは!
ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。

あなたもきっと、現代人の
多くの人と同様、忙しいと思います。

その際、限られた時間に
次にすることはAかBか?

と迷ったとき、どちらを選びますか?
また、その根拠は何ですか?

一般には、

・緊急度

・やるべきこと

・先に入った予定

・お金など、わかりやすい
メリットが見えていること

・・・といった理由で、
その時間に行なう予定を
決めているのではないでしょうか。

それが、最も効率的で
生活をスムースに回すために役立つし、

親や先生、あるいは「常識」
から見ても、そうするべし
と教わって育ったからです。

しかしこの方針も、
短期的には確かに効率的で
良いのですが、

あまりにも長く――
例えば年単位でこの方針ばかり
続けていると、

そのうち毎日行動している
目的もわからなくなり、
やがては生きる意欲さえも
低下していってしまいます。

そして

「自分が何をやりたいのかわからない」

「何のために生きているのかわからない」

「毎日義務をこなすだけの辛い人生
なんて、もう止めてしまいたい
(つまり、死にたい)」

とまで思うようになってしまいがちです。

なぜこんなことになるかというと、
人間は感情の生き物であり、

日々の生活の中で何か
楽しい、喜び、快感
といった経験ができないと、
行動意欲がなくなってしまうからです。

例えば、本来DVDで映画を観るのが
大好きだった人でも、

目の前の仕事をこなすために
何年間も映画鑑賞を先送りにして
仕事ばかりを自分に強制していると

数年後にやっと一段落して
「さあ、今こそ観よう」
と思って、買いためておいた
DVDを取り出しても、

もう興味がなくなっている
ことが多いのです。

もちろん、時間の経過につれて
映画の内容やテーマへの関心の
分野が変わったという場合もあり
その場合は問題ないのですが、

一番多いのは

「楽しみを先延ばしして
がまんを重ねているうちに

『楽しむ』ための感性も
エネルギーも消耗されてしまい、
好きだったことにも何も感じなくなる」

というものです。

これは、人生上の大きな損失です。

自分が望む人生にするには、自分が
「これが好き」
「こうなりたい」
「これを実現したい」

という感情がガソリンとなって
行動というエンジンを動かすのに、

「べき」にもとづく義務行動ばかり
続けていると、このエンジンが
「ガス欠」になり、
前に進めなくなるからです。

やりたいことをするといっても、
何も大げさなことではありません。

毎日30分でも、好きなこと
――あなたの好みに応じて、

DVD鑑賞でも、買い物でも散歩でも、
良い香りのアロマをかぎながら
身体をマッサージする、
美味しいお茶とおやつを食べる――

何でも良いのです。

一日辺りの時間は短くても、
基本的に毎日少しずつでも
生活の中に楽しみの時間を
確保することが重要です。

「楽しみの時間は、
自分の将来への投資時間」

この意識でもって、
明日のスケジュールから、
毎日「楽しみの時間」を
手帳やカレンダー等に
入れ込んでしまいましょう。

でないと、まだ今は
その習慣がついていないので

気づくと楽しみの時間を
入れ忘れて、自分の感性を
ないがしろにしたままに
なりがちですので。


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「てんかん」はあなたの親にも、将来のあなたにも


こんにちは!
ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。

前回、
「糖質制限は、てんかんにも効く」

http://holistic-mentalhealth.com/2786.html

という記事を書きましたが、

「ああ、そう。
でも私も家族もてんかん持ちじゃないから、
関係ないや」

とあなたが思ったとしたら、
大きな誤解です。

前回の記事の木下氏は35歳ですが
2007年に脳炎にかかったことによる
続発性のてんかんでしたし

(そしていつ脳炎になるかなんて、
いつインフルエンザになるかと同じくらい、
予想も予防も難しいのです)、

てんかんの症状には一般の認知症と
酷似しているものもあり

高齢化社会になっていく今後、
きちんと見分けて対処できるように
するのは非常に重要なのです。

なぜなら、一見認知症のように見えても
てんかん性のものなら、それに合った
抗てんかん薬の処方を受けることで
症状を劇的に改善できる可能性が高いからです。

5月4日の朝日新聞や、去年の
「たけしのみんなの家庭の医学」
でも高齢者てんかんについて
取り上げていました。

それらも含めて、高齢者てんかんに
ついての簡単なまとめをします。

・てんかんは従来は小児~10代の人たちの
脳機能異常として、生まれつきのもの
という視点が主だったが、

最近は高齢者人口が増えるにつれて、
高齢初発のてんかんが増えています。

・現在患者は65歳以上で
推計で約30万人(有病率1%)。

しかし今後大規模な疫学調査の
結果が出れば、1%を超える
見通しだといいます。

・その原因は脳卒中や脳腫瘍などが
2/3を占めますが、残り1/3は
原因不明だそうです。

それでは、高齢者てんかんの
主な特徴を以下に挙げます。

ーーーーー

・自覚症状がなく、見た目に明らかな
けいれん発作を伴なわないことも多いので
本人も家族も気づかず、認知症と間違うことも。

・内科や精神科を受診しても、
検査入院して終夜脳波(睡眠中を含めて、
ずっと脳波計を頭に接続したまま過ごす)

とモニターカメラをつけての観察
「長時間ビデオ脳波モニタリング検査」
をしない限り、

原因も対策も見つからないで
終わる可能性が非常に高い。

なぜなら、受診時に30分間程度
かけて行なう通常の脳波検査では、
モニター時間が短すぎて異常が出ない、
見つからない確率が非常に高いから。

しかし正しく診断と処方を受ければ
速やかに症状が抑えられる可能性が高いから、
家族も正しい知識を持っておくことが必要。

てんかんに特長的な症状もある
ので、以下のことを知っておくと
役に立つ。

●数秒~数分間「ボーッ」とするが、
それ以外の時間は正常

●部分的に記憶の欠落が生じている場合がある

●奇妙な身体感覚(例 腐敗臭、しびれ感、
まぶしさ、腹部の何ともいえない不快感 e.t.c. )
が一時的に生じることがある

●昔のある場面や、見たことのない
風景がありありと思い浮かぶ

●数秒~数時間、以下の症状が
観察されることがある

・口をぺちゃぺちゃ(またはもぐもぐ)動かす、
一点をボーッと見つめる

・さっきまで普通に応答していたのに
急に無反応になる、
ぼんやりする

・目的が不明の行動をする
(例 ウロウロ歩き回る、
単純な動作を何度も繰り返す)

・意味不明の奇声をあげる

ーーーーー

高齢者てんかんが疑われる場合は、
全国に8か所ある「てんかん診療拠点機関」
を受診するのが良いでしょう。

なぜなら、比較的大きな
病院の精神科などでも
不適切な抗てんかん薬や
精神安定剤、認知症用薬を処方され、

かえって状態が悪化してしまう
例もあるからです。

また、発作を起こした本人には
てんかんの自覚がなく、周囲が注意しても
納得しづらいことも多いため、

・本人の発作時の様子をビデオに撮っておき
本人に見せる

のが良いです。

またこのビデオを受診時に持参して
医師に見せれば、診断の役に立つ
可能性があります。


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「わかっちゃいるけど、できない」あなたの心で起きていること


こんにちは!
ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。

アメリカや日本など、現代の先進国では、
情報過多時代になっています。

何かについて知りたいと思い立ったら、
インターネットで検索すれば、
すぐにその場で情報を得られます。

中には真実かどうか怪しいものも出て来ますが、
以前は何か1項目確認するだけでも
図書館に出かけたり

自宅やオフィスの本棚をかき回して
何時間も探し回ったりせねばならなかった
ことを思えば、情報を得る速さ、
容易さは本当に感動ものの進歩です。

ただ・・・そうやって早速得た
情報、知識を、当人が
ちゃんと活用しているかとなると、
大部分の人はできていません。

「自活するための収入を得る」にしろ、
「会社での業務改善」または「起業する」にしろ、
「結婚」をはじめとする人間関係の改善にしろ、
「健康になる(ダイエットする、
運動する e.t.c. )」にしろ、

知識、ノウハウを教えてくれる人、場所、物
などはいくらでも存在します。

しかしそうした情報源を手に入れても
それを使って、自分がほしかった
目標達成できる人は
5%程度といわれています。

つまり95%の人は、情報ばかり集めても
目標達成できません。

そして、次の情報源を探し、
購入します。

いわゆる
「ノウハウコレクター」
「セミナージプシー」
などといわれる状態ですね。

さまざまなセミナーや商品、
サービス、書籍など
似たようなものが次々と販売され
どれも結構よく売れ続けているのは
このような理由によります。

だからいつ書店に行っても

・お金の引き寄せ方
・恋人や結婚相手の引き寄せ方
・英語を速攻習得する方法
・ライフワークを見つける方法
・ダイエットで●Kg やせる方法

といった本が次々と出版され
平積みにされ、数週間で
丸ごと入れ替わる・・・
といった状況が続いているわけですね。

では、目標達成できなかった95%の人が
成功した5%の人のようになるには
どうすれば良いのか?

この問いについて
簡潔にまとめたものが、
このはなさくや氏のこの動画です。

「セルフエフィカシーを爆上げにする方法」

セルフエフィカシーとは、
「自分の能力に対する自己評価」
のことです。

やるべきことは知識としては
わかっているのに、行動できないのは
感情面/潜在意識面で自己評価が低く、

「どうぜやってみても、上手くいかないだろう」
と予想してしまって、意欲が失せるからです。

で、なぜ自己評価が下がってしまっているかというと、
自分でもほとんど覚えていないくらい前、
物心がついた直後(3-6歳くらい)の頃に
両親に刷り込まれた価値観によります。

両親にインプットされた価値観が
自分に否定的で、そして
他者への信頼感も持てないような内容だと、

その後(自分で改めて意識的に取り組むまでは)
自動操縦で同じ見方・価値観・言動を続けてしまい、
あなたの両親と同じような経済状態や
健康状態、人間関係を保つことになります。

もしそれとは違った人生にしたいなら、
これからは両親の価値観ではなく
ご自分の価値観で毎日を再評価し、
生きて行く必要があります。

でも、人間は感情の生き物なので
理論的に正しいからやろうと思っても
感情が納得しなければ、行動できません。

行動を止めているのは
ネガティブな感情なので、
それを自覚できるようにし、かつ
解放していく必要があります。

そのためには、
プロの手を借りることが必要だと
このはなさくや氏は述べています。

自分に合ったセラピーに定期的・
継続的に通って、自分というものを知り、
理解し、ネガティブな感情を
バンバン解放して行きましょう。

そうすれば、汚れやサビ、カビなどを
落とした宝石のように
本来のあなたの輝きと強さを
実感できるようになるでしょう。

 


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糖質制限はてんかんにも効く


こんにちは!
ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。

ここ数年でようやく糖質制限が一般に
認知されるようになり始めましたね。

最初はダイエットやメタボ対策、
アンチエイジングの観点から、
その後から少しずつメンタルな効果
(うつ、不安、不眠など)も
知られるようになってきています。

ーーーーー

で、じつは「てんかん」にも
糖質制限が有効なこと、
ご存知でしたか?

小児科領域では難治性てんかんの
治療法として厳密な糖質制限かつ
高脂肪食が有効であることが
結構知られていたそうですが、

最近では成人のてんかんにも
有効な場合があることが
報告されるようになっています。

例えばこちら↓
成人てんかんにも、ケトン食が適用される時代に

また、4月21日の朝日新聞(静岡版)では
脳炎後のてんかんを持つ成人男性
木下剛史氏の体験談を受け、

彼の所属する浜松のグループ会社が
糖質制限食を続けやすくする
食品開発を始めた、という内容の記事が
載っていました。

おりしも今年4月から
難治性てんかんへの食事療法が
保険適用に。

今後は病院食とか学校給食でも、
こうした特殊な必要性を持つ
子供たちへの食事も
考慮が必要になってくる時代なのでしょうね。

ーーーーー

「ケトン食ってそもそも何?」

「脳はブドウ糖しか利用できないと聞いた。
だから糖質を全く摂らなければ
健康に悪いのでは?」

「え、高脂肪食にする必要があるの?
それではかえって、
心臓とかに悪いのでは?」

という疑問を持ったあなた。

以下の情報を参照してください。

小児科で高い効果をあげるケトン食療法

冒頭でご紹介した、木下剛史氏のブログ
糖質制限(修正アトキンス・ケトン食)で
てんかん発作を抑える事(GABAを増やすコト)
に挑んでいる大下のブログ

新聞記事によると、木下氏の例では
ある日カキフライを食べたら、
その衣のパン粉に反応したと思われる
てんかん発作をきたしてしまったそうです。

糖質制限で有名な医師、
江部氏もブログに書いていますが
彼の推奨する「スーパー糖質制限」よりも
さらに糖質を切り詰めたのがケトン食。

やはり、本格的な「治療」というスタンスでないと
なかなか取り組めないでしょうが、
多剤長期私用で副作用に苦しむ患者さんには
朗報であることには違いありません。

こうした「治療食」の存在を
世間の皆がより広く知るように
なってほしいものです。

ーーーーー

てんかん食ほどではないですが、
がんに対してもケトン食が
有効な場合があります。

下記のホテルは、自分のがんを
ケトン食で克服した人が
同じような人の助けになりたいと
開いた、こじんまりしたホテル。

伊東の温泉街にあります。

写真から見てわかるように、しっかり玄米ご飯が
添えられているため、
糖質制限メニューとしてはかなり
緩く、初心者向きです。

「和ホテルRCS」

和ホテルRCS夕食例

 

 


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精神科医の死生観――「心のプロ」は死をどう考えている?


こんにちは!
ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。

ゴールデンウイークもあと2-3日となりましたが、
いかがお過ごしでしょうか?

家庭サービス、気分転換、
普段会えない友人たちに会う、
趣味に没頭、寝だめ・・・
さまざまな過ごし方をしておられる
人がおられることと思います。

久しぶりにまとまった時間が取れたなら、
日ごろは目の前の作業をこなすので
手一杯で考えるゆとりのない、
しかし実は最も重要なテーマについて
考えてみるのも良いかもしれません。

先日、別件で You Tube を見ていたら、
以下のようなものが出てきて、
興味深かったので列挙しておきました。

メディアで名の知られた精神科医たちの、
それぞれの考える「生きる意味とは」です。

ーーーーー

●「人生に予め決まった意味などない。
そこを自分で考えて意味を作ることが、
生きる意味である。
そのために既に多くの偉大な哲学者たちが
この答えを求めていろいろ模索してきた」

といったスタンス。
つまり「人生は偶然で生じており、
その意味は個人が後付けするのでせいいっぱい」
という立場。

①樺沢紫苑氏
「人間は何のために生きているのですか?」

 

②ビクトール・フランクル

ユダヤ人としてアウシュビッツに囚われ、
いつガス室送りで死ぬかわからない毎日の中で
よりどころにし、周りのほとんどの人たちが

(毒ガスで殺される前から)心身への過酷な
負担でバタバタと死んでいく中、
どう考えて生き延びたのか。

その答えが、下記の彼の著書にあります。

以前の私の記事
「感謝」の反対は「当たり前」
もご参照。

 

●仏教(密教)の見地から
名越康文氏「なぜ生きるのか」

 

●バリバリのスピリチュアリスト
越智啓子氏
アマゾンの著者ページで、著書をご参照。

 

ちなみにこちらは全く別分野から。

・「ビートたけしが語る生きる意味とは」

たけしなので毒舌ですが、
バイク事故で瀕死の重傷を負い、
生き延びても一生漫才をはじめとしての
仕事をするのは無理と言われた中、

どのように考えて復帰に至ったのか。
そうしたことを語っています。

確かに、事故後の彼は国際的にも
名の知られる映画監督になるなど、
自己以前の言動とは違っていますが、

本人は決してそれで満足して
万歳というわけではなく、

あれこれして現在に至る
自分の人生全体を振り返り、

「まあ、結局何のために生きているか
なんて、わからないねえ」
という、ある種の覚めたスタンスです。

この辺りは、彼の著書
『死ぬための生き方』(新潮文庫)
にも書かれています。

ただ、彼は大衆への発信者ですからねえ。
個人的には、(ニヒルなのと同時に)
彼なりの謙虚さをもって
世界や人生をとらえているのでは、
と感じています。

 


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あなたの子供は、あなたの子供であるだけで価値がある


こんにちは!
ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。

前回の記事
「引きこもりは子供の自尊心の低さを示しており、
親が無条件の愛を与えることで癒される」

に引き続いて、不登校や引きこもりの
子供への、親の対応法についてです。

子供を授かった時、妊娠中から
「異常のない、元気で
五体満足な子でありますように」
と祈り、無事満期出産になれば喜び、

生まれたばかりのわが子が
元気で健康なだけで幸せです。

もしも未熟児で生まれて
保育器でしばらく預かって
もらわねばならないならば、

「順調に育って、
予定通り退院できますように」
と、祈ることでしょう。

ところが「五体満足で、健康」
な子に対しては、そのうち
「這えば立て、立てば歩めの親心」
が出て来ます。

この川柳はポジティブな意味では
子供への期待感を持っている
ということになりますが、

裏を返せば「今のままでは不足」
という親の価値観を示しています。

これが続くと、学校での成績、
スポーツや習い事での上達度、
友達の多さ・・・などで
常に周りと比較し、

それに応じての評価を下すことになるので、
親はもちろん、子供本人も
気持ちが安らぎません。

子供にとって親は全世界の代表なので、
テストで取った点を親が見た瞬間に
表情が曇ったり、不機嫌になると

「成績が悪い私は愛されないんだ」
と結論付けてしまいます。

これは多くの親が、
ついやってしまうスタンスです。

しかし本来は、成績や能力に関係なく、
あなたの子供はあなたの子供であるだけで
価値があるはずです。

なぜなら、他の誰とも
取り替えることができないのですから。

そこのところを親が最初から意識し
子供に対応すると、

子供は
「自分が特別何か成果を挙げなくても、
親はいつも自分の味方で、
変わらず愛してくれるもの」

という大きな安心感をベースに
人生をスタートさせられるので、

その後他人とのさまざまな行き違いや
対立、いじめなどがあったとしても
自己価値観(自尊心、自己愛)
は揺らぎません。

逆に
「良い成績なら、
習い事が上手くできたら、 e.t.c.
『良い子』だと認めて、愛してあげる」

という「条件付きの愛」しか
親に与えられていないと、

子供は自己価値観が低く、
例えばクラスメイトに無視されたり
担任に誤解や心無いことをいわれただけで
すぐ心が折れ、引きこもってしまうのです。

ですから、もしあなたのお子さんが
不登校や引きこもりを続けているなら、

「これは、親としての子供への
対応法を考え直す必要があることを
教えてくれているのだ」

と認識し、ご自身を振り返る
きっかけにしていただけると、
その後、親子ともども、良い方向に
変わっていけるでしょう。

引きこもり始めた子供に対して
親が感じるとまどい、不安、
怖れ、怒りなどを、

子供は学校やクラスメイトや
自分の将来に対して感じています。

決してのんびりはしていないのです。

たとえスマホゲームなどばかりに没頭していて、
表面的には好き放題にしているように見えても、

それは内心の不安や焦りから目をそらせ、
気を紛らわせているだけで、
決して心は楽しくも、安らかでもありません。

「みんなが行って、楽しんでいる」
はずの学校という、

子供にとって最大の
社会から脱落している自分への
劣等感や今後への不安焦燥感で
いっぱいなのです。

そんな気持ちでいる時に
「いつまでブラブラしているつもり?
このまま一生遊んで暮らすの?」

などと追いつめるような言葉を
かければ、子供は

・自室に鍵をかけ、出て来ない
・顔を会わせても挨拶はもちろん、
視線も合わせない
・親に暴言を吐く
・物に当たったり、親に暴力をふるう

といったことをしたくなります。

そうすることでしか自分の気持ちを守る
手段を知らないし、
自分を守らないと、ますます親に
傷つけられる、と感じているからです。

つまり、親がきちんと自分を
見てくれてない、話を聞いてくれてない
(一方的に価値観を押し付けてくるばかり)、

わかってくれてないという不満が
家庭内暴力や暴言になっているのです。

逆に、自分が親に無条件に
愛されていると思えば、
そうした防衛反応もしなくて済みます。

そして人間は、自分を本当に
愛してくれている人間を
攻撃することはできないので、
暴力をふるう理由もなくなります。

自分が自分としてありのままでいても
親が愛してくれていると実感できれば
自分も自分を愛せるようになるので、
いずれ登校したくでしょう。

なぜなら、同じ年頃のみんなが
学校で楽しく活動しているのに、
自分一人が自宅でポツンといることなど、
本当は嫌だからです。

ーーーーー

あなたの身近な人は、
あなた自身の内面の課題を
映し出しています。

前回の記事にも書きましたが、
子供をありのままに認められない親は、
親自身も自分の親に十分愛してもらえず
そのため、自己価値観が低くなっています。

ですから、子供の不登校は
「そろそろ、自分自身を愛する練習をしましょう」
という、人生の重要な課題に取り組む時期に来たと
解釈して、親がまず変わりましょう。

その結果としてご自身の気持ちが変わるのみならず、
お子さんをはじめとして
周囲の人の反応も変わっていくことに
あなたは驚くことでしょう。

ただし1点、注意する必要があるのは、
最初から子供が登校することを期待して
子供への反応を変えようとしても
効果がない、ということです。

結果を最初から期待せず、
無条件にまず現状のお子さんを
受け入れ、愛する練習をしてくださいね。

そのための第一歩は、
前回の記事の中にも書いていますので。


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