栄養療法外食実習セミナーを開催しました


こんにちは!
ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。

8月11日に、都内のバイキングレストランにて
栄養療法的視点で外食をするには
何を選べば良いか

どんなメニューを
どんな順番で食べると最適か

といったことを
実際に参加者とともに
食事をしながら、実習をしました。

外食実習後
(写真は食後の懇親お茶会にて)

このお店は健康を意識した
コンセプトなので、例えば
店内にこのようなPOP

(というのでしょうか?
ミニサイズの説明ポスターのようなもの)
が置いてあったりします。

vegfirst

「まずは野菜から食べよう」というのは
栄養療法的にも合っています。

その理由は、野菜など食物繊維の
多いものをまず食べることで

その後の食事での血糖上昇が
緩やかになり、インシュリンの過剰
分泌が抑えられるため

自律神経系、ひいては精神状態の
安定を保つのに有利だからです。

これをこのお店では
「ベジファースト運動」と名付けていて
こういう名称があると確かに
記憶に残りやすくて良いな、と思いました。

外食実習2

今回参加くださった人たちは
健康意識が高く、既にある程度
食育の知識も学んでおられたので

メニュー選びや食べ方で
大幅な修正が必要な点は
ありませんでした。

また、健診データを持参された
参加者については、

そこから推定できる
現在の栄養状態、何がどの程度不足
しているか、についてもご説明しました。

(ただし健診データや人間ドック
データでは、栄養療法用に比べて
採血項目数が大幅に不足しているため、

分析用の情報が少なく、
あくまでも目安となりますが。

参加者のお一人は既にお気に入りの
プロテインも飲用して
効果を感じておられるとの
ことでしたが、

プロテインを飲んでいても、
食事のタンパク質はおかずでも
毎食補給する必要もご説明しました。

「プロテインを飲んでいれば、
その回の食事では別にタンパク質
おかずを摂らなくても大丈夫」

というのは、結構多くの方に
見られる誤解です。)

参加者の声の一部を以下に
掲載します。

外食実習3_2

「具体的にどのような栄養素、
食材が今の自分に必要かが
わかりました。

炭水化物は控えめに、
たんぱく質を多く摂取する
ことの大切さ

健康診断の数値の見方、それと
むくみにはたんぱく質が必要だと
いう事(意外でした!)。

普段の食生活で、食事を作る際や
外食する際に活かしていきたいと
思います。

特に子供には栄養バランスを配慮した
食事を作っていきたいです。

あとは、

・具体的な身体の悩み
(例えば冷え性、むくみ、生理痛)
についてどんな食事が有効か

・精神的に不安定な時に有効な
食事や栄養素について

も知りたいと思いました。

ゆり先生、とても有意義な外食実習を
ありがとうございました!

実際にお惣菜などをチョイスしながら
お食事してお話出来たことは
とても勉強になりました。

美味しいお食事が楽しい会話を
引き出してくれましたね。

とてもフランクな感じでお話させて
頂けたことに本当に感謝しています。


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統合失調症での「幻聴」「妄想」にも存在意義がある


こんにちは!
ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。

一般に統合失調症の代表的な症状である
「幻聴」や「妄想」、特に被害妄想は、

患者本人にとって非常に苦痛で、

また家族をはじめ周囲の人にとっては 不可解で、
患者を不穏にしてしまう
非常に嫌な症状です。

しかしこうした一見了解困難な症状の
根元にある心理に注目することで、
少しでも患者さん本人の心の理解をし、

それによって治療を進めようとする
精神科医が、ごくごく少数派ながら
以前からおられます。

統合失調症はその性質上、やはり
かなり病状が深刻なことが多く、
心理面からのアプローチは

時間も労力も膨大にかかる
大変なプロセスなのですが、
上手くいくと病状が改善ないし 安定化
するだけでなく、

患者本人にとっても
自己評価が上がり

生きる意欲が出てきます。

また家族など周囲の人にとっても

「本人は、こんなことを感じ、
体験したから、ああいう反応を
せざるを得なかったのか。

だから今後はこういうアプローチを すれば、
支えていきやすいのだな」

とわかるので、症状に振り回されがちな
本人を「奇怪で理解不能」ではなく

「シビアな世界で精一杯生きている」
と見られるようになり、
周囲の人たちの心にとっても

間接的に楽にになる考え方といえます。

さて、患者さんの、
いわゆる
精神病世界に対しては、
以下の
ように見るのがポイントです。

幻覚(幻聴が代表的)や妄想は、
本人の不安や悲しみ、コンプレックス
などを象徴的(シンボリック)に
表現したものである。

例えば、

未婚であることを 気にしている人には
「あの人、もう40歳超えたのに 独身で、
今後どうするつもりかしら」

という複数人数のヒソヒソ声が 聞こえたり、
太めなのを気にしている人なら
何か口にするたびに

「あ~、また食べてる。
いいかげん、ダイエットすれば いいのに。
性懲りもなくあんなに
食べて・・・」

などと聞こえてくることが よくあります。

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また、「自宅から一歩でも出たら
スパイ組織に攻撃されるので 出歩けない」
とおびえている人は、

「人と上手く関係性を作れない 自分への劣等感」
や「他人への不信感」
が象徴的に
「スパイ組織」という妄想や、

そこから自分を迫害しようとする
幻聴を生み出しています。

健常者でも、夢の中の体験が
これに類似しています。

日頃から気がかりに感じていることが
夢に出てくるのはよくありますが、
覚醒後振り返れば、現実には
そこまで極端なことは起こり得ない、

もしくは荒唐無稽過ぎて
かえって
現実味がない、 という
ストーリーが多いものです。

しかし夢を見ている最中には
これ以上ないほどリアルで、
せっぱ詰まって感じられます。

統合失調症における幻聴や妄想 体験も、
このように極端なのですが、

夢を見ている最中に本人が
「夢だ」と認識するのが困難である のと同様、
幻聴や妄想を症状と 認識するのは、
統合失調症者にとっては
かなり困難なものです。

また、これは本人にはさらに
受け入れがたい点ですが、

「どんなに恐ろしい体験でも
誰にも存在を認められないよりはマシ」
という側面もあります。

典型的なのは、例えば
「どこにいても○○の組織の人たちが
自分を監視し、つけている。
家にいても盗聴器がしかけられている」

というものがありますが、
薬をのんで急激に幻聴や妄想が
ゼロになった場合、かえって本人が
落ちこんでしまうことがあります。

これは「精神病後うつ」といわれ、
時には自殺したくなるほど深刻な

状態になりえます。

では「嫌な体験が消えたのに、
なぜ落ちこむのか?」ですが、

確かに嫌で、怖い体験ながらも、
監視や追跡をされるということは
自分が何かの意味で特別で 注目に値する、
という前提があります。

ところが幻聴や妄想が解除され
現実に戻ってみると、自分は名もない、
他の誰とも区別されない一市民に過ぎない
という現実に直面することになります。

これが、自己評価の低下を
自覚することに
なり、時には
死にたくなるほどの
苦痛になるのです。

ただし、上記のような心の動きは
あくまでも無意識(潜在意識)レベルで
起きていることであり

顕在意識(本人が自分で把握している 意識)
レベルでは本気でこの
幻聴や妄想内容を
信じているし
 、そこから
逃れたいと切望しています。

ですから、上記のような解釈を
本人に伝えて直面化させようとしても 無理だし、
かえって有害なので
すべきではありません。

精神科医、原田誠一氏の
『正体不明の声――対処するための
10のエッセンス』(アルタ出版)

の中では、患者が自分の幻聴に気づき、
合理的な対処をするために、
幻聴について以下の基本知識を
持つよう助言しています。

1)幻聴のルーツは 「自分の気持ちや考え」である

幻聴につながりやすい気持ちや 考えトップ3

①後悔すること、自分を責める考え

②自分が意識したくない感情
例:人の成功を見聞したとき、
  称賛と同時に感じる妬ましさや反発心

③他人の考えや言動の想像
例:「あの人は私をこう思っている のでは?」など

いずれも、誰にも普通に生じる 心の動きです。

2)幻聴が聞こえてきても 受け流し、
相手にしないこと

相手にしない方が幻聴が静まりやすく、
逆に反論したり、聞き耳を立てると 悪化します。

3)幻聴は不安・孤立・過労・不眠 時に
生まれるので、これらの条件を
避けるように
生活に気をつける

「健常者」でも遭難時や無菌室などで
長く孤立させられた状況では、
いかに容易に幻聴が出てくるかを 説明しています。

4)幻聴が聞こえてきてしまったら
やり過ごすための手段をいくつか
普段から準備しておく

例えば

・食事や、好きな飲み物を摂る
・ガムをかむ
・仮眠をとる
・家事やガーデニングをする
・家族や友人と雑談する
・好きな音楽をかける

などです。

栄養療法的には、

・ゆで卵、チーズ、ナッツなど
 高タンパクで血糖値を急に上げにくい
 食物を少量摂る

・散歩やジョギングなど身体を動かす

もお勧めです。

なお、聞こえてきた声が実際のものか
幻聴かを区別する方法として

話している相手を視認でき、
その人が
面と向かって自分に語りかけてくる場合

自分以外の人(家族、友人、
精神科スタッフなど)もその声が聞こえる
と明言する場合

のみに、「声」を相手にする という方針を
提案しておられますが、
これが――特に①が、
非常に困難なのは
日頃の診療でいつも痛感します。

というのも、私も患者さん
(ここではAさんとしましょう)に、
例えば

「実際にその人(隣席のBさん)が、
Aさんに
『Aさん、(同僚の)Cさんをお茶に
誘って
断られたんだってね』と
言ったんですか?面と向かって?」

と何度も確認しても、
「ええ、そうです!」と いう答えが
返ってくることが多いのです。

で、詳細に聞くと状況が非常に微妙で、
例えばBさんが隣の席からAさんに
面と向かって話しかける状況では
「Aさんは…」ではなく 「あなたは…」

という代名詞で話しかけるのも自然であり、
その上、目線を合わせて話しかけてきた、
といわれれば、その状況をそれ以上
検証するのが難しくなります。

話の内容や流れからみると
明らかに幻聴であり妄想と考えざるを
得ないのですが、それを指摘しても
受容できないでしょうから、

やはり原田氏もいうように
「『声』が言ってきたことを議論せず、
自分の気持ちの安定のために、
『声』をやり過ごすこと」

の助言をするしかありません
(特に自費カウンセリングでなく、
診療時間が数分しか取れない
保険診療においては)。

記事中に紹介した
「正体不明の声」
ブックレットは、
現在入手困難 なよう
ですが、
氏が書いた別の本はアマゾンでも 購入可能です。

『統合失調症の治療』


この本は一応、治療家向けのものですが、

付録として、幻覚妄想を疑似体験できる
「バーチャルハルシネーションCD‐ROM版」

と解説パンフレットが収録されており
参考になると思います。

また、以下の過去記事もご参考に。

「幻聴」――ある日の体験から

次は、実際に心理カウンセリングで
統合失調症を克服した人による動画で、
とても励まされます。

早く、このような患者さんが
増えていく世の中になると良いですね。

・Eleanor Longden「私の頭の中の声」


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強迫性障害(強迫神経症)の心理は、誰の中にもある


こんにちは!
ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。

8月8日の新聞の書籍広告で
『実体験に基づく 強迫性障害克服の鉄則
<増補改訂>』(田村浩二著、星和書店)
が載っていました。

実はこの本の前身は2001年に文芸社
(自費出版社)から出ており、私も
アマゾンで見つけて購入していました。

その書評がこちらです。
強迫性障害の自己治療のために(2)

このように、体験者ならではの
強い確信と、実感のこもった
ニュアンスをもって書かれた本です。

特に冒頭にある「鉄則リスト」が
よくまとまっています。

私がカウンセリングで関わった何人かの
患者さんにも勧めたところ、
やはりこのリストを何度も読み返す、
という方が多かったです。

強迫的な不安は、人間に普遍的な
心理傾向の一つです。

特に現代では仕事上(特に医療、
交通、建築など、安全性が何より
重視される分野)において

「指さし確認」
「ダブル、トリプルチェック」
といったことがマニュアル化され、

繰り返し確認するのは良いことだし
必要である、という価値観が
浸透しています。

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もちろん、それも真実なのですが、
何事もゆき過ぎると、メリットよりも
デメリットの方が大きくなり、

日常生活にも支障をきたすように
なりかねません。

そして「うつ状態」がそうであるように、
強迫症状もどんな精神疾患にも合併します。

たとえば

・子供

子供はまだ自分の感じていることを
言葉として表現する語彙があまりないので

不安の衝動、その不快さを
儀式的な行動やチック、場合によっては
奇声を発するといった行動で発散します。

・統合失調症

うつ病と同様、統合失調症になる前の
人の性格(病前性格といいます)にも
強迫傾向がみられることが結構あります。

・そしてもちろん、強迫性障害

一昔前には「強迫神経症」といわれていた
もので、うつ病や統合失調症の
症状は欠き、強迫症状が主症状の
場合です。

実は私も子供時代、一時
その傾向が
ありました。

初めて北米で暮らすようになった頃、
それまでと全く異なる環境で
小学校に上がり、間もなく適応しました。

同じクラスに親友も2人できて
とても楽しい時期だったのですが、
本人も認識していないレベルで
やはりいろいろ負担感はあったらしく、

変な行動を取っていた記憶が
かすかにあります。

1つは、「6が不吉で7が良い数字」
と思い込み、例えば椅子に座っていて
足をぶらぶらさせたら

「あ、今何回揺らしたっけ?
7回にせねば!」
と数え直したり。

もう1つは、今から考えると
いわゆる神経性頻尿なのですが
ひどいときには5分に1度トイレに
行かないといられないのでした。

幸い、いずれも一過性で
多分半年以内に消えましたが、
あの理不尽な焦り感、不安感
今でも覚えています。

それに基本性格はそんなに変わる
ものではないので、現在でも
時には戸締りなど、複数回
確認してしまうこともあります。

特に疲労や睡眠不足が続いていたり
何か懸案事項がのしかかっている
ときには、油断すると確認したく
なりますので、自制します。

で、強迫症状というのは
一見極端で「おかしい」行動なので
それをわずらったことのない人には
理解不能に感じられがちですが、

実際には誰の中にもその芽はあり、
ちょっとしたきっかけで(一時的な
ものを含めれば)誰でも
体験しうるものです。

例えば、こんなことがありました。

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私が大学病院勤務の頃、病棟で
看護師さんたちが備品の在庫整理を
したしたところ、

棚の奥から
検尿用の紙コップが数十個、
出てきました。

100個単位くらいでパックされているの
ですが、既に開封され、おそらく
2-3年経っているので、検尿には
もう使えません。

しかし日常的なレベルでは別に
不潔ではなく、捨てるのも
もったいない
ということで、

仕事を終えた看護師さんと
医師たちでその夕方、買ってきた
缶ビールとおつまみで、
医局でのプチ宴会となりました。

ビールを飲む器はもちろん、
消費期限を過ぎた検尿コップ。

白くて、内外の壁に「50ml」
「100ml」とか容量が印刷してあり、
底には尿の濁り具合を視認しやすく
するための三重丸模様が入っている物です。

お互いにビールを注ぎ
「いやあ、こうして見ると
尿そっくりだなあ~」

などと笑いながら、楽しく
飲みました(笑)。

しかし、もしこれがガラスコップで、
グラスを運んできた人が

「病棟で患者さんが間違って
コップに排尿しちゃったのが
あったのだけど、オートクレーブ(※)
滅菌(※)したから大丈夫」

といったら、どうだったでしょう?
それでもまあ、医療関係者なら
「滅菌」のすごさをわかっているので、

ビールを飲みはするでしょうが、
あまり良い気分はしないでしょうね。

それは「頭ではわかっているけど、
何か尿がついていそうで、汚い気がする」
からです。

この、
・頭では大丈夫だとわかる
・でも感情面で納得できない、嫌だ
・だから~し直したい

というのが強迫性不安の心理です。
(この「~」のところに「手を洗うこと」
「戸締り」などが入ります)

————————————
(※)オートクレーブ、滅菌
「滅菌」とは「除菌」「消毒」「殺菌」よりも
はるかに強力で徹底的な、菌をなくす

方法で、菌がゼロの状態です。

オートクレーブとはこの滅菌状態を
実現するための機器で、高温・高圧下に
一定時間置くことで菌をゼロにします。

外科用の手術道具など、「菌がゼロ」
にすることが必須の医療器具に
用いる
方法です。
————————————

この「嫌な感じ」、そのイメージの
影響力がうんと増大してしまったものが
強迫性障害なのです。

上記の本もおそらく、自費出版ながら
継続的に売れているのでしょう
(実際、2009年に私が買った本も
既に第4刷でした)。

それで、星和書店という、精神・心理学
関係では大御所の出版の一つから今回、
出版されることになったのでしょうね。

しかも「鉄則」も少し補強されたらしく、
今回の増補改訂版では40個になっています。
ページ数も2倍強に増。

なお、冒頭の書評のほか、もう1冊
強迫性障害の自助本についても
過去記事に書いています。

今回の「鉄則本」の書評の理解の
前提にもなっていますので、
下記も併せてご一読いただけると
幸いです。

強迫性障害の自己治療のために(1)


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「幻聴」――ある日の体験から


こんにちは!
ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。

一般に精神疾患、なかでも統合失調症は、
よくわからない、異質な世界に
入ってしまった人たちの話だと
思われがちです。

しかし統合失調症の罹病率は1%弱
いわれており、

例えば首都圏の満員電車1車両あたり
1名くらいは統合失調症の人が
乗っている計算になるのです。

そのくらい、この病は一般的です。

また、人の心にはさまざまな側面があり、
日常的な落ち込みの先に
病としてのうつ病があるのと同様、

ちょっとした気の遣い過ぎ、憶測、
自責感がどんどん進んでいった先に
被害妄想や幻聴が出現するものであり、

そのもとになる心理的傾向は
人間だれしも、正常な心の反応の中に
含まれています。

 

例えばある男性は朝食後、急いで
歯磨きをしていたところ、練り歯磨きの
白い泡が口からあふれて、
ズボンの下腹部に落ちてしまいました。

急いでぬぐいましたが、
乾いてからも何だか白いシミが
残っている気がします。

出勤時間にぎりぎりなので彼は仕方なく
そのまま家を飛び出しましたが、
場所が場所なので

「精液を漏らしたと勘違いされたら
どうしよう?」

と心配でした。

いつものホームに並び、満員電車に乗りましたが、
並んでいても、乗ってからも
何だか周りの人たち――

特に女性たちが
チラリと彼の下腹部を見たり、2人連れが
互いに目配せしたり、

座席を移るなど彼から微妙に距離を
置いたりするように思えます。

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友人らしき2人の女性は彼をチラッと
見てから、クスクス笑いながら

「朝から信じられないよね~」
「何か、におわない?」

と、嫌そうにいうのがかろうじて
聞こえてきます。

彼は「やっぱり勘違いされてしまった。
違うのに・・・」と、ショックを
受けます。

とても恥ずかしく感じ、身の置き所が
ない数十分間を過ごしました。

その後1-2時間ほどは落ち込みましたし、

何日かはやや過剰なほどに
歯磨き時に服を汚さないように
していましたが、そのうちその
体験のショックも薄れ、

またもとのように「ふつう」な気分で
毎日を送れるようになり、特に
電車に乗るのも苦痛にはなりませんでした。

あの日の女性たちの言動も

「自分のことだったかもしれないが、
たまたま他の話をしていたのを、
自分に関係づけて思い込んで
しまっただけかも。

忙しいなか、皆が僕のことを
いつまでも覚えていやしないだろうし」

という、合理的な検討の余地が出ています。
それが、彼が冷静さを早く取り戻す
一つの根拠になっています。

彼はこのように、自分の主観だけでなく
客観的視点も入れて自分の体験を
振り返ることができたので、
病的な症状には進みませんでした。

しかしこれが、

「彼女たちは絶対に自分を笑っていた!」

確信してしまうと、
その場面に留まらず
「会社でも」「近所でも」「自宅にいても」
常に周りに見られる、うわさされる、

更に最近なら「インターネットで
自分のことが拡散されている」
という風に感じてしまい、

安らかな気持ちでいられる場所が
なくなってしまいます。

これが持続すると、統合失調症と
判断せざるを得ない状態になります。

で、統合失調症の患者さんたちが
自分の妄想を 妄想ではなく現実だと
確信する、本人が「証拠」と
感じるのが、「幻聴」の存在です。

前述の例でいうと、電車の中で女性たちが
話し合っていた会話内容のように
その時点で本人が最も気にしていることが
音声として聞こえてきてしまうものです。

(ただし、今回の例の彼は統合失調症では
ないので、医学診断的には幻聴ではなく、

いわゆる「聞き違い」レベルなのですが。)

幻聴とというのは非常に微妙なもので、
例えば誰もいない所ではっきりと
人声が聞こえてくればわかりやすいですが、

身近で、実際には別の話題をしているのに
自分のことを「明らかに」話しているように
感じてしまうことも多いのです。

その際、患者さんは

「自分しか知らないことを
話していた。だからこれは自分の
思い違いではなく、現実に起きている
ことなんだ」

という風に考えます。

しかし実際には、幻聴とは
本人の心の中で考えていることが
音声化して頭の中に響く現象なので

「本人しか知らないこと」が
聞こえてくるのは、当たり前なのです。

さて前置きが長くなりましたが、
このように、何か気になることがあると
周りの人たちがそれを感知して
うわさしている、

と感じてしまうのは
人間なら誰にでもある基本的な
心理反応です。

そしていったん幻聴が出てくると、
その内容は本人が最も気にしている、
人に知られたくない、あるいは怖い
内容のことがほとんどのため、

幻聴が出るようになると
日常生活を冷静に送るのが
極めて困難になってしまいます。

この大変さを理解してもらうため、
去年、大阪西区社会福祉協議会主催で
「幻聴体験講座」が主催されました。
(2013年11月6日朝日新聞)

講座では講師の説明中、背後で不気味な
つぶやき声や「ふふふ…」などの笑い声
が聞こえてきました。

聴講者たちは動揺し「ラジオか何かの
声がうるさい、止めてほしい」と
伝えたところ、

これは参加者に
幻聴を体験してもらうため、
録音しておいた音声が隠しスピーカーから
流れるようにしていたとのことです。

わずか1時間の講義だったのに、
その間、講師の声以外に「幻聴」も
混じり合って聞こえてしまい、

講義の内容に集中できず、取材した
記者は「頭をかきむしりたくなる」
と述べていました。

そのくらい、きつい体験です。


で、先日私も、偶然「幻聴体験」を

することになり、上の記事を
思い出したのでした。

その日はあるセミナーに参加していました。

開場はレンタルの会議室で、
そのビルのフロア各階には複数の
大小の会議室が入っています。

大人数の部屋が多いため、
開場側で本格的なスピーカーやアンプを
設置しており、部屋の隅々まで
声が届くようになっていました。

セミナー

ところがその日に限って、講師の話が
聞こえにくくなり、代わって
隣の部屋の講師の声が入るように
なってしまいました。

電波の混線です。

こちらの講師も一生懸命話しているのですが
それ以上のボリュームで隣室講師の声が
入ってしまい、

しかもちょうど話の内容の
キーワードも類似していたので

聴いていると ついそちらに
引っ張られてしまいます。

すぐに会場スタッフが飛んできて
調整し、間もなく直りましたが、
わずか10分程度でも結構
思考散漫になってしまいました。

統合失調症の方はこうした世界に
住んでいます。

もし身近にそうした方々と接する
機会があったら、
「自分とは異なる、異質な人たち」
と思うのではなく、

非常な不安と考えにくさの中で
格闘しながら生きていることを
少しでも想像していただけましたら
幸いです。


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「ドラえもん」に見る、「厄落とし(やくおとし)」の効果と考え方


こんにちは!
ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。
前回は、自分でできる
不運期の過ごし方をお伝えしましたが、

今回は更に一歩進んで、
未来の不運を予め消化することで
小さくしておく方法について述べます。

こちらも、かなり実用性が高いですよ。
(ただし前回とは異なり、
専門家の力を借りる必要がありますが。)

国民的大人気マンガ、「ドラえもん」。
子供が抱く夢を全て叶えてくれる
ようなその内容に、私も子供時代
ハマった一人です。

あれだけ息が長い作品だと
大人になってからもさまざまな
観点から、改めて興味深い点が
見つかるのですが、

「運勢・運命」
についても示唆に富みます。

その中でも今回は、不運のかわしかた
というテーマで面白い話があったのを
思い出したのでお伝えしますね。

これはごく初期のお話、たしか第2話
あたりだったと思います。

(あらすじ)

主人公の少年、のび太が小学校から
帰って来て、玄関に鞄を投げだし、
すぐに出かけようとするのを、

ドラえもんが呼び止め、
アルバムを開いて見せます。

それはのび太の様々な未来のシーンを
映した写真が貼ってあるのですが、
その中に、この話の日のものも。

写真ではのび太が病院のベッドに、
全身を包帯で巻かれ、
意識不明で寝ており、父母が
ベッドサイドでうなだれています。

ドラえもんによると、今日このまま
家を出ると、間もなくダンプカーに
はねられ、重体になるのだと。

しかしのび太は「しずかちゃんの家に
行く約束をしたんだから、止められない」
と主張。

そこでドラえもんは仕方なく、十秒先の
未来を映す装置「タイムテレビ」を使い、

目の前に登場した十秒未来の自分たちの
映像の後ろからついて歩き、
出発することとなります。

家を出て数メートルほどの四辻で
早くもトラックが飛び出し、
十秒未来ののび太ははねられます。

あわてて別の道を選ぶと、今度は
民家の門からいきなり自家用車が
出てきてはねられます。

「地上じゃ危なくてしょうがない」
ということで民家の屋根伝いに
移動していくと、ビルの屋上に
設置されていた大きな看板

(ごていねいにも新発売の自動車の広告)
が外れて落ちてくる、という具合に、
どんな経路をたどっても事故に
見舞われそうになるのです。

その後ドラえもんがタケコプター
(頭につけることで自在に空を飛べる、
竹とんぼのような装置)を取り出して
空中移動することで、
ようやく友人の家にたどり着きます。

しかし玄関を開けた途端、居間で
遊んでいた他の子供たちが
たまたま投げたおもちゃの車が

のび太の額に命中し、のび太は
痛みとショックのため気絶してしまいます。

ラストシーン。

ドラえもん(ニコニコと)
「よかったなあ」

のび太(包帯を巻いた自分の頭を指さし)
「ちっとも良くない」(怒)

ドラえもん(例の入院写真を見せながら)
「こうなるはずのが、その程度で
すんで、本当によかった」

このお話を占い=運勢学的に読み解くと、
2つのポイントがあります。

1つは、「大きな運命の流れそのものを
変えることは難しいということ、

そして2つめは
それでも、細かく『厄落とし』を
することで、最終的な不運の
ダメージを軽減しうる
ということです。

先ののび太の例では、
「車にぶつかって怪我をする」
という運命そのものからは
逃れられませんでしたが、

その程度を、全治1か月から
頭に包帯を巻く

(様子からみるに、せいぜい
1~2針縫う程度なのを、

子供なので ついいじるのを防ぐために
頭ごと包帯で包んだ、と思われます)

程度に大幅に軽減できたわけです。

「ドラえもん」では様々な小道具
のおかげで助かった…という設定ですが、

運勢学的な考え方では、
しずかちゃん宅にたどり着く前に

・路上で子供のミニカーを誤って
 踏みつぶしたら、その父親から
 殴られた

・民家の庭で、そこの家の人が
 運転する車に追いかけられた

・新車の看板が落ちてきた

といった、致命的ではないが
「車関連の不運」をいくつも
先に経験、すなわち消化したため、

最初は「ダンプカーで全治1か月の大けが」
から「額を1-2針縫う程度」に
軽減できたのです。

このように

不運を、別のことで
先に消化してしまい、
不運の程度を減らす

という考え方は、
占いでの対処法の一つであり、

日本よりも風水をはじめとする
占いが浸透している韓国では
より積極的に活用されている
聞いたことがあります。

羅盤、八卦用サイコロ

例えば年初に今年の運勢は
どうかと観てもらい、
「事故に遭って怪我する相が出ている」と
いわれたとしたら、

先に「怪我」の象意をできるだけ
消化してしまいます。

例えば怪我といえば出血というわけで
先に「献血」をしておくとか。

もちろん不運の程度が非常に
強い運気ならば、献血だけでは
パワー不足でしょうから、

他にもいくつも、何度も
消化を繰り返します。

この場合、毎回献血ばかりを
するわけにもいきませんので
別の行動も併用しますが、

この時は占いでいう「象意」
(シンボル、象徴)が大いに役立ちます。

詳しくは長くなるので
ここでは割愛しますが、

例えば「怪我」も象意の1つであり
そのもととなっているのは
「離」(「り」と読み、易の「八卦」の
構成要素の1つ)なので、

「離」が表わす別のものを複数
併用して、不運の象意を
消化していきます。

例えば

・自分の貴重な衣服や宝石、あるいは
絵画といった「美しいもの」を
破る、捨てるなどして手放す

・「高い社会的地位」から早期
退職して、手放す

・以前から不満を持っていた
対人関係に物申し、決定的な
離別(離婚や絶縁、離職を含む)
を敢行する

・貯金のかなりの部分を寄付する

といったことが考えられます。

読まれると、どれもかなり
大変な――すなわち、本気で
「これで開運できる」
と信じられないと、

できないようなことばかりだと、
お気づきだと
思います。

もちろん軽い不運なら、
対策法ももっと手軽なのですが、

もしも「今年は大事故に遭って
命も危ないかも」というレベルなら
開運法も半端じゃ効かない、
というわけですね。

今回のような開運法はかなり
専門的なので、

信頼できる、一流の占い師に
個人鑑定してもらわないと
助言は受けられません。

話が深刻になればなるほど
個別性が強いので、市販されている
本や雑誌では対処できません。

ここまで読まれた方で

「私は実用的な情報を探してきたのに、
こういうスピリチュアル系には
なじめない」

と思われた方へ。

あなたがいつ、どのような価値観を
持つようになるかは、誰にも
強制できるものではありませんので

もちろんご自由に選択していただいて
OKなのですが、ご参考に、

カリスママーケッターとして
超有名になり、最近では国内外の
新たなビジネスモデルを次々と

産み出し続けている神田昌典氏の
言葉を少し引用しておきます。

神田氏はビジネスに占星術などを
実に上手く活用しており、

また占いのベースとなっている、
潜在意識の重要さについても
熟知している方です。

氏は、

『ダントツ企業実践セミナーVol.114
ビジネスと星を組み合わせると、
ここまで見える!』

の中で、以下のようなことを述べています。
「これ(占星術)を使うかどうか
というのは、非常に微妙な問題では
ありますが、私が引用している言葉で

『ミニオネアは星を信じない。
だが、ビリオネアは星を活用する』
という、金融王のJ.P.モルガンが言った言葉があります。

ですから、ある意味で人知の範囲内で
できるのは億万長者までと。

それに対して何兆円も稼ぐ人というのは、
必ず星を活用していますね
というようなことをJ.P.モルガンが
言ったわけです(中略)。

しかし、そこはひとりに頼ってしまうと
必ずいいことはありませんので、
依存してしまうとしっぺ返し
というのはあるんですね。

ですから、そういった面では
誰と出会うかというのは極めて
重要な話で、ご多分に漏れず、

やっぱりプロの中でも、
本物とそうでない人がいて、
本物は非常に限られている
というような状況です。(中略)

(占星術への)入り方を間違えてしまうと、
結構ややこしいことになりますので、

ちゃんとした人に付いて
勉強するんだったらいいんですけど、
余裕のない経営者がこれを勉強しますと、
はまってしまうんですね。

そして経営がおろそかになるということが
ありますので、本当にこういった
スピリチュアルな世界に手を出すのは、

それを職業としている経営者か、
もしくは余裕のある人に限る
というのが私の考え方です。」
占星術は、それをきちんと活用できれば
非常に人生に役立つ一方、

生半可な知識や心がけで手を出すと、
自分の本来の判断力や常識さえも
失ってしまい、

冷静なら普通に
下せていたような選択でさえ、
誤ってしまうことにもなりかねません。

その意味では諸刃の剣ともいえますが、
それは優秀なツールにおいては
万事そうでしょう。

あなたも、専門的な開運法を
使おうと思われた場合には、
腕の良い、信頼できる占い師に
助言をしてもらってくださいね。

なお、ブログ
「精神科医浜野ゆりの
ホリスティック日記」

では、個人鑑定にも応じてくれる
一流の占い師も何人かリンクページに
載せていますので、
ご関心のある方はそちらもご参照ください。


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不運続き・・・。その時、過ごし方のコツとは?


こんにちは!
ホリスティック精神科医の浜野ゆりです。

今回の記事は占いの観点でのものであり、
カテゴリー的には私の以前のブログ
「精神科医 浜野ゆりのホリスティック日記」
に書くべきかな、とも思ったのですが、

内容が「自分のメンタルヘルスを
良く保つための視点とスキル」であり
大いに本ブログのテーマでもあるので
こちらに書きますね。

ーーーーー

この世では、何事にも栄枯盛衰、
すなわち栄える時期と衰える時期、
良い時期と悪い時期のサイクルがあります。

いわゆる「好運期」と「不運期」です。

それは満潮と干潮のようなもので、
物体も、会社や国家も、そして
個人の人生においてもそうです。

確かに、生まれ落ちた瞬間に決まっている
初期値」ともいえるもの――

例えばいつの時代に、どんな両親の
もとに生まれたかで、
運の開始レベルは人によって異なります。

比較的金銭的あるいは愛情面で恵まれた家庭か
そうでないか、
体質的に丈夫か、障害があるか、

そういったことは基本的に
気づいたときには決まっていて、
後から自分で変えることはできません。

ただ、それでもその人なりの人生においての
好運期や不運期もあります。

そしてこれは、私が尊敬する一流の
占い師の一人である、
玄学舎
の大石先生に教わったことですが、

運の程度は「ポイント(点)」ではなく
「ゾーン(領域)」です。

ですから幸いにも、自分で意識することに
よってかなりの程度、不運の程度を緩和したり
幸運度を更に強めたりも可能なのです。

もちろん、生まれ持っての初期値
(「宿命」と呼ばれたりもしますが)を
入れ替えることはできませんが、

持って生まれた運気の
ゾーンをフル活用して、不運を最小限に、
好運を最大限にすることは可能です。

これにより、例えば
放置していたならば入院するほどの
重病になってもおかしくないところを、

数日の通院と自宅療養で済ませることも
可能になりうるのです。

 

さて、実は私も現在、結構「不運期」です。
西洋占星術的にいうと、「ハードアスペクト」
が複数かかっていて、何かと
負担がかかる時期で、

好運期に比べ、何かをするにも
手間がかかったり、労力の割には
効果が出にくかったり、

好運期ならしないであろう行動を
してしまい、余計な手間をまた招く、
といったことも起こり得ます。

こうした事態は、自分でホロスコープを
見て、3年ほど前から予見していました。

まあ、もう少しすると脱するのが
わかっているので、表面的に見れば
いろいろ不満なことが起こっても

あまり気にせず、次の満潮への
切り替えを待っているところです。
(既に一番「底」の時期は脱しています)

この辺りの感覚は、かつて一緒に
占い教室に通った仲間たちとは
もちろんツーカーで、
自分の現状をちょっと話すと

「浜野さんは、上手く外惑星の
グランドクロスを使いこなして
いるようですね?

私は、直撃を受けてます。
こういう症状が出て、検査したら
○○(臓器名)に異常値が出て、

薬をもらって数値は戻ったけど
肝心の症状がなかなか…」

と、すぐにわかりあえます。

占いの良いところの一つは、
(例えば西洋占星術なら)ホロスコープ
というツールがあり
ビジュアル化できるため

現在の不運もその人の人格に
問題があるとかはでなく、
「たまたま生まれ持った星の組み合わせ」

とみなすので、その初期値を知り
上手く活用すればOKであり、
先天的にダメな人というのは
原則としてない、と見る点です。

うつ病の治療における心得の一つとして
患者さんによくお伝えするのが

「現在あなたが上手く考えられなかったり
悲観的だったり、不安が強いのは
うつ病の症状そのものであって、
あなたのもともとの人格のせいじゃない。

だから気分が悪い時も『症状のせいだ』
と自分にいいきかせ、気分が悪いときに
無理に解決策を考えようとしたり、
自分を責めたりしないように」

とお伝えしているのですが、
西洋占星術もこの観点に近いものがある
と感じられ、それがとても興味深いです。

ある日のホロスコープ

 

そして占いの最大のメリットは、
「時期読み」ができること。

つまり、不運期ならいつで終わるのか
わかるので、それまでの過ごし方を
計画できますし、

逆に、好運期がいつまでなのかを
知ることにより、その期限内で、
最も重要なことを仕上げる

調子に乗って過剰な投資
(例 会社なら自社ビルを建ててしまう、
個人なら予算オーバーの住宅ローンを組む、
など)をするのを避ける
などの対策が取れます。

ただし、時期読みは一流の占い師に
個人鑑定をしてもらうか、
自分自身がしっかり占いをマスター
しないと、わかりません。

そこでここでは、日ごろの生活の中で
誰にでも活用できる、時期ごとの
過ごし方をお伝えしたいと思います。

中でもタイトルにあるように
今回は「不運期の過ごし方」を
取り上げますね。

私はよく、運気は天気と同じように
みなすと対処しやすい、と
お伝えしています。

例えば重要な商談を行なう朝、
天気予報が台風の接近による
大雨強風を予報していたら、どうしますか。

あまりにもひどそうなら、
相手に電話して、日取りの取り直しの
相談をする必要があるかもしれません。

それが無理でも、

・普段よりかなり用心して
早めに家を出る

・万一電車が止まったらどの振替輸送
手段を使うかを予め決めておく

・カッパ、ゴム長靴、丈夫な傘など
雨具をしっかり用意する

などの対策をすることでしょう。

つまり、台風接近そのものは
変更できないが、それによる悪影響の
程度は、対策によってかなりの程度
軽減できるのです。

不運期も同じです。

そういう時期なので、たまたま
すれ違った人の持ち物が顔に当たって
痛い思いをしたり

(先日、私は人の傘の先が頬に当たり、
危うく角膜損傷になるところでした)、

これはある人の例ですが、マンションの
エレベーターを降りながら

いつものように自宅の鍵を取り出そうと
したら何と、床とエレベーターの間の
わずかな隙間に落ちてしまい、

「鍵の救急車」を呼ばなくてはいけない
事態になったり…。

そんな時には、自分のためになる
考え方を常に意識して考えることで
不運を最小限にし、好運の呼び水にできます。

上記の例なら
更に不運を呼ぶ考え方は

・「なんてついてないんだ!
ぶつけた人が謝りもしないなんて、許せない」

あるいは

「なんてついてないんだ!
よりによってこんな隙間に鍵が落ちるなんて…
あー、今後もきっとろくなことがない」

→嫌な気分になり、意欲低下。

イライラするのでそれが言動にも
出て、対人関係が悪化。

また、作業への忍耐力も低下するので
パフォーマンス低下

→周りからの評価が下がり、自己評価も更に低下し、
更に嫌な気分になり・・・
と負のスパイラルへ。

これに対して、不運を減らし、
好運へ向かわせる考え方の例は…

「痛かったけど、出血もしなかったし、
1センチの差で、角膜に入るのを避けられた!
ああよかった、ラッキー!」

鍵の件なら

「わあ、こんなこともあるのね~。
普段はないようなことが起こったという
ことは、それだけ注意散漫で、
あわてていたということね。

確かに、このところ何かとぎりぎりの
時間で行動していたから…

それだと、ちょっとしたアクシデントで
すぐに予定が狂ってしまうのが、
よくわかった。

もっと時間と心にに余裕を
もって行動しよう。

財布を落としたとか、階段から
転落したとかでなくて、
本当に良かった!」

と思えれば、

・不運は起こったが、最小で済んだ自分は、
ツイている

・自分は守られている

等と感じることができ、
気持ちが暖かく、余裕感も生まれます。

日頃の気分、体調、できごとで、誰でも
現在の自分の運気を知ることができます。

つまり「運気の自己モニター」が
可能なので、

・不運期なら慎重に対策し、

・好運期なら積極的に行動する(ただし
期限を意識し、過剰なことをしない)

といった行動方針を立てられるのです。

次回は、更に一歩踏み込んだ、
応用的な不運期対策法をお伝えします。


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